ミネラルウォーター充填工場でのオゾン水の活用
人々が生活するうえで欠かせない飲料水。以前では水をお金を出して買うなど、考えられなかったのですが、ここ数年健康志向も手伝って、家庭での浄水器の普及やボトリングされたミネラルウォーターの市場が拡大の一途をたどっています。ボトリング業は"ブルーダイヤモンド"とも呼ばれ非常に大きな利益を生むことから、各地方の名水を村興しの一環としての事業を立ち上げが全国各地で興っています。
源水を膜や熱処理などの工程を経て安全な状態でボトリングするわけですが、生産工程での菌の混入を防ぐことは重要課題となってきます。その中でも空ボトルの洗浄工程は特に重要です。ビバレッジなどでは多くの場合次亜塩素水を用いた殺菌がメインでした。しかしミネラルウォーターに関しては洗浄後のすすぎが十分でない場合の塩素臭の残留は商品としては致命的なものとなるために、すすぎ慎重な対応が求められています。
そこで、次亜塩素水に変わる殺菌水として注目を集めているのがオゾン水です。オゾン水は酸素から出来ているオゾンを水に溶け込ませた殺菌水であるために放っておくと普通の水に戻るために残留が一切ありません。
このように環境への影響も無いオゾンを用いた衛生管理が注目を集めるようになりました。
使用例
オゾン水は水と空気のみで出来ていますので薬品と違い残留性がありません。リンサーへの供給水をオゾン水に変えるだけです。オゾン水はすぐに普通のお水に分解して酸素とお水に戻りますのでその後のすすぎが必要ありません。またキャッパーの殺菌洗浄水としても使用します。以下の例の場合YSB5GNKRを使用していますが水温10℃のとき水量20g/分で2.5ppm、水量40g/分で1.5ppmとなります。リンサーの水量が多量に必要な場合は以下機器を2台並列で接続し運用します。2台の場合で水温10℃、水量40g/分で2.5ppm、1台ダウン(機械の故障)して、水量40g/分で1.5ppmが確保されます。
オゾンまめ知識
オゾンは、自然大気中に存在しており、酸素と同素体である無色の気体です。オゾンは、酸素分子と酸素原子からできています。1〜2分で酸素へ戻りますので残留性はありません。その濃度にさえ注意をすれば薬剤に比べて非常に環境にやさしい衛生管理を可能にします。
O2 + O = O3 (オゾン)
オゾンのもつ特徴として強力な殺菌力、酸化力、脱臭力、漂白力があげられます。
オゾン水とは?
これらのオゾンを特殊な技術により水中に溶け込ませた水自体に殺菌力のあるお水をオゾン水といいます。オゾン水の主原料は水と空気からできており、なんの添加物も使用しておらずオゾン自体が非常に不安定な物質である為残留性がない。以上の事から、オゾン水は生物分解を受けやすく、無公害であり、肌に優しく、安全性は非常に高い殺菌、脱臭、漂白水なのである。よって、赤ちゃんからお年寄りまで殺菌、消毒したい食品からおもちゃ、手荒いにいたるまで、何にでも安心して使用して頂けます殺菌水です。
良質なオゾン水とは
金魚ばちの中でブクブクさせたようなお水をオゾン水と勘違いされている方が多いですが、これはオゾン水ではありません。本来の良質なオゾン水はオゾンをミクロな状態にしてお水の中に完全に溶解させているものを言います。水そのものに触れるだけで殺菌できるお水のことです。良質なオゾン水は上から覗いて気泡が出ません。
オゾン水と他の殺菌剤との比較
殺菌水(薬品)名 | オゾン水 | 強酸性水 | 塩素系殺菌剤 | アルコール | |
2室方式 | 3室方式 | ||||
ヌメリ除去 | ◎ | × | × | × | |
除菌効果 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
脱臭効果 | ◎ | × | × | × | |
周辺機器への影響 | ◎ | ×(さび) | ○ | × | ○ |
手肌への優しさ | ◎ | ○ | ◎ | ×× | △ |
食材へのダメージ | ◎ | ×(味の変化) | ○ | ×× | ×× |
使いやすさ | ◎ | △ | △ | ○ | |
次亜塩素濃度 | 0ppm | 30〜70ppm | 20〜60ppm | 50〜200ppm | 0ppm |
安全性 | ◎ | ○ | ◎ | ×× | △ |
イニシャルコスト | △ | △ | ○ | ◎ | |
ランニングコスト | ◎ | ◎ | △ | △ |
装置
装置に関する詳しいことはお問い合わせページよりお問い合わせください。
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