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高濃度オゾン氷製造装置(高濃度オゾン製氷機)

高濃度オゾン製氷機(オゾン氷)で生成されるオゾン氷を使用すれば冷却と同時に殺菌が可能となります。もちろんその効果によって生鮮品や野菜など鮮度保持日数が延長などの効果が期待できます。

オゾンについて

オゾンとは酸素の同位体であり、酸素原子と酸素分子が結合したもので無色有臭の物質である。フッ素につぐ強力な酸化力を持ち短時間で分解し酸素に戻ります。その強い酸化力で細菌やウィルス、カビの細胞膜を破壊、分解します。また悪臭成分から強力に酸化分解することにより除菌・脱臭します。






オゾン気泡が閉じ込められた様子→



オゾンを利用した殺菌、サニタリー分野への利用

従来から空気中にオゾンガスを放出して、室内空間の殺菌を行なう方法と水中にオゾンを溶解したオゾン水として、食材の洗浄、手洗い時の殺菌などに使用方法が知られています。いずれの場合もオゾンが短時間で酸素に戻るために長時間殺菌効果を維持することは出来ませんでした。
オゾン氷は開放した容器に生鮮品と同梱しても、発生したオゾンガスは空気中に放散してしまい効果が低下します。発泡スチロールトレイなどに食材とともにオゾン氷を入れラップなどで密閉して使用することが望ましい。これをそのまま冷却保存すると氷が無くなるまで食材を無菌状態で保存することが出来ます。氷中のオゾン濃度によって異なりますが、例えば500ccの容器に10%の体積のオゾン氷を入れます。これで約17時間以上殺菌が継続し、食材はほぼ無菌で保たれます。




発泡スチロール容器内のオゾンガス濃度の推移


このグラフから容器中のオゾンガス濃度は、1日後で4.5ppm、2日後で0.7ppm、3日後で0.4ppmと、初期殺菌後も菌増殖を抑制します。
※ データ:福岡県工業技術センター機械電子研究所

冷凍保存での氷中オゾン濃度の推移


高濃度オゾン氷の保存方法は、庫内へのオゾン放出もあり、安全上からも袋詰め状態がもっとも良く、翌日でも約60%のオゾン濃度を有しています。また、-18℃で保存すれば10日後もこのレベルを保つことが出来ます。
データ:福岡県工業技術センター機械電子研究所

生鮮食品を無菌流通、無菌保存へ。
水産物や野菜の輸送に最適。

水産物は水揚げ地から消費地まで運ばれますが、従来の氷だけの冷却輸送では食材に付着した菌の増殖はある程度抑えられますが殺菌する事は出来ませんでした。
オゾン氷を使用すれば冷却と同時に殺菌が可能となります。「もちろんその効果によって鮮度保持日数が延長されます。」カット野菜も付着した菌にオゾンガスが接触することで殺菌することが出来ます。食材の配送業務で保冷輸送時、この氷と同梱して輸送すれば殺菌しながら配送することが可能になります。植物に使用すると、植物の熟成の時に発生する「老廃ホルモン」エチレンガスをオゾンが分解し、熟成を鈍化させるため、鮮度保持日数が延長されます。イチゴ、ブドウ、キウイなどの鮮度延長が期待できます。この様にオゾン氷は生鮮食品の流通にに革命をもたらす可能性を秘めています。

表1、保存期間による臭気の変化(鯵) 注)1
   ほぼ2倍の鮮度保持

0日目 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
オゾン氷 ○(△) × ××
普通氷 ○(△) △(×) × × ×× ××

◎:臭気を全く感じない ○:臭気を感じない △:やや魚臭い ×:魚臭い ××:非常に魚臭い

表2、保存期間によるK値の変化(鮪の赤身) 注)2

0日目 1日目 2日目 3日目
オゾン氷 20 20 20 25
普通氷 20 25 30 40

10%以下:高鮮度 20%以下:良鮮度 50%=可食限界鮮度

表3、一般細菌数(生菌数)の測定結果「/g」 注)2

区分 保存開始時 17時間後
メバチマグロ オゾン使用(1) --- 4.3×10
オゾン使用(2) --- 7.9×10
未使用 1.1×104 8.4×103
カット野菜 オゾン使用(1) --- 8.4×10
オゾン使用(2) --- 6.2×10
未使用 1.1×104 7.8×105

---は未測定
注)1:福岡県工業技術センター生物食品研究所
注)2:財団法人 日本食品分析センター

高濃度オゾン氷の利用分野

  • 農・漁業(種苗/青果/生花/畜産/養殖/漁/競り)
  • 食品加工(弁当,惣菜/おにぎり,サンドイッチ/給食/加工食品/精肉)
  • 医療(血液輸送,保管/臨床検査/医療機器/医薬品/遺体安置)
  • 小売・流通業(商店/デパート,スーパー/コンビニ/問屋/卸業)
  • 物流(陸運/海運/空運/宅配)
  • 倉庫業(冷凍/冷蔵)
  • 飲食業(レストラン,食堂/回転すし/居酒屋,割烹/ケイタリング)

高濃度オゾン氷製造装置(高濃度オゾン製氷機)の仕様

モデル CTI055V CTI085V CTI110V CTI170V CTI220V CTI330V CTI450V CTI550V
製氷量(kg/日) 1340 2010 2680 4020 5360 8040 10720 13400
製氷量(kg/時間) 56 84 112 168 223 335 447 558
適用冷凍機出力
(kw)
6 9.7 11.8 18.3 26.6 37 45 45
空冷コンデンサー出力
(kw)
0.18 0.3 0.45 0.45×2 0.45×3 2 2.8 2.8
加圧コンプレッサー
(kw)
0.75 0.75 1.5 1.5 1.5 1.5 2.2 2.2
ゲートシリンダー
(kw)
0.4×2 0.4×3 0.4×4 0.4×6 0.75×4 0.75×6 0.75×8 0.75×10
最高発生オゾン水濃度
(ppm)
30
最高氷中オゾン濃度
(ppm)
20
標準氷中オゾン濃度
(ppm)
14
オゾン発生量(g/h) 5 5 12 18 22 25 30 32
外形寸法(mm) 1200×
2300×
2300
1600×
2300×
2300
2400×
2300×
2300
3200×
2300×
2300
3600×
2300×
2300
4700×
2300×
2300
5600×
2300×
2300
6500×
2300×
2300
乾燥重量/運転重量
(kg)
450/
510
580/
650
950/
1100
1450/
1600
1900/
2100
2800/
3000
3900/
4300
4300/
4800
  • 氷サイズは直径15.6、23、30mmから選択出来ます。(専用機種となります)
  • 冷凍機は、標準で単段圧縮機を使用します。
  • 電源:CTI130Vまでの機種は200V、それ以上の大型機では200V、400Vが選択可能です。(3相電源)
  • 本仕様表は60ヘルツ地域を基準にしています。50ヘルツ地域では製氷量が82%に低下します。(冷凍機出力を1ランクアップすることにより同能力とすることが出来ます)
  • 使用冷媒、R-22またはR-404A。
  • 氷の外観は白色です。(微小な気泡状のオゾンガスが封入されています。)
  • 使用原料水は水道水を使用します。またオゾンガスは空気から生成しますので、酸素は不要です。

注意事項
狭い空間で、密閉状態の室内では製氷運転は行なわないで下さい。製氷機からのオゾン発生はありませんが生産された氷表面からオゾンが気化するので注意が必要です。(国の基準では作業空間においてオゾンの気中濃度が0.1ppm以下であることが義務付けられています。)

オゾンまめ知識

オゾンの仕組みオゾンは、自然大気中に存在しており、酸素と同素体である無色の気体です。オゾンは、酸素分子と酸素原子からできています。1~2分で酸素へ戻りますので残留性はありません。その濃度にさえ注意をすれば薬剤に比べて非常に環境にやさしい衛生管理を可能にします。
O2 + O = O3 (オゾン)

オゾンのもつ特徴として強力な殺菌力、酸化力、脱臭力、漂白力があげられます。



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