オゾン発生装置(CT積算濃度計内臓)を使用した
オゾンでの付着菌殺菌の見える化
実験手順
箱の中にオゾン発生装置(CT積算濃度計内臓)、YSくりん YS2501ZCTを設置する。
大腸菌群用と一般生菌用を各2個づつニッスイのフードスタンプを腕に押し当て細菌を付着させる。
菌を付着させたフードスタンプ各1を箱の中にセットする。
赤い(茶色)のが大腸菌群用
白いのが一般生菌用
オゾン発生装置(CT積算濃度計内臓)YS2501ZCTのCT値60に設定して、オゾンガス薫蒸により付着菌の殺菌試験を行います。下の写真では
CT設定値:60
到達CT値:7
オゾン濃度:16.31ppm
経過時間:0分(1分未満)
CT値が60に到達してオゾン発生が停止します。
その後、機器前面下部の黒いフィルターよりオゾンガスを回収します。
オゾン濃度が0ppmになると機器が停止します。
左列は一般細菌用のフードスタンプ/右列は大腸菌群用のフードスタンプ
未処理 : 腕に押し当て細菌を付着させたもの。
CT60 ガス : 腕に押し当て細菌を付着させたものを、箱の中でCT60になるまでオゾンガス殺菌したもの。
オゾン水 : 腕を1ppmのオゾン水で殺菌洗浄した後に、腕に押し当てたもの。
これらを28℃の常温下で48時間培養した。
実験結果
48時間培養した結果
未処理は一般細菌用には100個以上のコロニー(菌)が現れた。
大腸菌群用は菌数はゼロだった。
CT60 ガスおよびオゾン水で処理したものは、いずれも細菌数はゼロだった。
これにより、オゾンガス、オゾン水の殺菌効果の検証は確認することが出来た。
オゾンによる付着菌の殺菌試験実験の動画
CT値とは?
CT値とは、殺菌・不活性効果を示す指標として国際的に認められているものでガス濃度と時間との積(濃度ppmx時間min)を表しています。殺菌・不活性効果は菌・ウィルスの濃度と曝露されている時間により決まるので、CT値が高いほどその効果は増加し、低ければその効果は低下します。これにより効果の可視化が可能になり除菌や除染の完了目標を感などの判断でなく目に見える形での管理が可能になります。CT値の必要性については、オゾンは無色かつ不安定な分子のため、安全に活用するには、正確なオゾン濃度と時間で管理することにより、効果の実証と管理か客観的に行うことかできます。
今後の可能性
このことから
いろいろな分野での応用が考えられます。たとえば
- ユッケの問題もありましたが肉の表面殺菌
- 魚の表面殺菌による鮮度保持
- 携帯電話や靴やかばんなど水で洗えないものの表面殺菌
オゾン殺菌に使用する主な装置
オゾンガス発生装置 YS38SC |
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オゾンガス発生装置 YS2001OZ |
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オゾン発生装置(CT積算濃度計内臓) YS2000ZCT |
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オゾン水製造装置 YS15ZW |
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