農業・漁業でのオゾン氷の活用

オゾン氷が溶ける際に、均一に染み出てくるオゾンの酸化分解力による、腐敗菌の殺菌、繁殖防止により、常温下において魚や野菜などの生鮮食料品の腐敗を最小限にとどめ、また、臭気も分解します。さまざまな悪臭原因(スカトール臭・アンモニア臭・生ゴミの腐敗臭)を分解。空気中に浮遊している浮遊菌やカビ菌を死滅させます。

農業・漁業での使用例

水産物は水揚げ地から消費地まで運ばれますが、従来の氷だけの冷却輸送では食材に付着した菌の増殖はある程度抑えられますが殺菌する事は出来ませんでした。
オゾン氷を使用すれば冷却と同時に殺菌が可能となります。「もちろんその効果によって鮮度保持日数が延長されます。」カット野菜も付着した菌にオゾンガスが接触することで殺菌することが出来ます。食材の配送業務で保冷輸送時、この氷と同梱して輸送すれば殺菌しながら配送することが可能になります。植物に使用すると、植物の熟成の時に発生する「老廃ホルモン」エチレンガスをオゾンが分解し、熟成を鈍化させるため、鮮度保持日数が延長されます。イチゴ、ブドウ、キウイなどの鮮度延長が期待できます。この様にオゾン氷は生鮮食品の流通にに革命をもたらす可能性を秘めています。

表1、保存期間による臭気の変化(鯵) 注)1
   ほぼ2倍の鮮度保持
0日目 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
オゾン氷 ○(△) × ××
普通氷 ○(△) △(×) × × ×× ××
◎:臭気を全く感じない ○:臭気を感じない △:やや魚臭い ×:魚臭い ××:非常に魚臭い

表2、保存期間によるK値の変化(鮪の赤身) 注)2
0日目 1日目 2日目 3日目
オゾン氷 20 20 20 25
普通氷 20 25 30 40
10%以下:高鮮度 20%以下:良鮮度 50%=可食限界鮮度

表3、一般細菌数(生菌数)の測定結果「/g」 注)2
区分 保存開始時 17時間後
メバチマグロ オゾン使用(1) −−− 4.3×10
オゾン使用(2) −−− 7.9×10
未使用 1.1×104 8.4×103
カット野菜 オゾン使用(1) −−− 8.4×10
オゾン使用(2) −−− 6.2×10
未使用 1.1×104 7.8×105
−−−は未測定
注)1:福岡県工業技術センター生物食品研究所
注)2:財団法人 日本食品分析センター

効果

  • 魚や野菜などの鮮度保持および鮮度保持期間の延長。
  • 魚や野菜などの脱臭効果。

オゾン氷とは?

従来から空気中にオゾンガスを放出して、室内空間の殺菌を行なう方法と水中にオゾンを溶解したオゾン水として、食材の洗浄、手洗い時の殺菌などに使用方法が知られています。いずれの場合もオゾンが短時間で酸素に戻るために長時間殺菌効果を維持することは出来ませんでした。これらのオゾンを特殊な技術により氷中に溶け込ませた氷をオゾン氷といいます。

オゾン気泡が閉じ込められた様子
          ↓

オゾンまめ知識

オゾンの仕組みオゾンは、自然大気中に存在しており、酸素と同素体である無色の気体です。オゾンは、酸素分子と酸素原子からできています。1〜2分で酸素へ戻りますので残留性はありません。その濃度にさえ注意をすれば薬剤に比べて非常に環境にやさしい衛生管理を可能にします。

O2 + O = O3 (オゾン)

オゾンのもつ特徴として強力な殺菌力、酸化力、脱臭力、漂白力があげられます。

装置および製品


オゾン氷製造装置(高濃度オゾン製氷機)
 ・世界初!20ppmもの高濃度オゾンを閉じ込めた高濃度オゾン氷を製造できる製氷機です。

高濃度オゾン氷カプセル(アロンゾン)
 ・高濃度凍結オゾン氷カプセルはオゾンが高濃度に閉じ込められた氷を、特殊なカプセルに包んだ、殺菌・脱臭効果付き保冷剤です。


装置および製品に関する詳しいことはお問い合わせページよりお問い合わせください。


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